えらいてんちょう氏「しょぼい起業で生きていく」読んだ

「自分が普段生活していて行っていることを事業にする」ということをこの方は「生活の資本化」と定義し、体系的に解説してくださっているが、まさに今まで自分がやってきたことで衝撃的だった。

自分がやってきたこと、というのは、具体的には住んでる街のローカル地域メディアを作って運営したこと。

どっちにしろ近所で外食をしたり、通勤のために外を出歩いたり、休みの日に近所で遊んだりしていたので、ニューオープンのお店の情報はすぐわかるのでやってみるかー、ということでやっていた。

いくつかのメディアやITサービスとも連携していて、多少の広告収入は立つようになっていた。もちろんそれだけで生活していけるほどではないけども、多少不景気になったからといって潰れる感じでもない。

あとは、趣味で大家をやっているのでその延長線上で宅建士にもなった。

どうせ自宅も購入するし自分が業者になったらかなりケチれるよね?という発想。

これも生活の資本化かなー。

流行りの起業との違い

流行りの起業は、アメリカのシリコンバレーのように日本でもVCが投資をして、スタート時から金を投資した起業だと思う

別にそれを批判しないし、それで成功している友達もたくさんいる。

失敗した友達もたくさんいるが。

特段調達したかどうかが全てではないと思う。

ただ、この本でも書かれているとおり、しょぼい起業はコストを究極的に圧縮し、つぶれにくい構造の起業の話をしている。

調達した起業は、売上が仮になくてもユーザー数などのKPIに縛られる。

そうでないと既存の投資家は安心できないし、新規の投資家も現れない。

でも、しょぼい起業はその名のとおり、売上も大きくないがコストは究極的に絞っているので潰れにくい。

そうゆう意味では今、日本でもVCが多く調達環境の整っている市場ではしょぼい起業は合理的ではないのかもしれない。が、それは創業者次第と個人的に思う。

創業者が失敗を嫌い、リスクを抑えてビジネスをしたい、また、世界を変えるようなことは最初からは狙っていない場合はむしろしょぼい起業からスタートしたほうが良さそうだ。

失敗上等!大当たりを狙うぜ!というスタンスならしょぼい起業は参考にしないほうがいい。大当たりの確率が下がると思う。

でもまあ大当たりの確率も高くないし、どちらを選ぶかは本当に自分次第だよね。

僕はしょぼい起業的なことを個人事業でいくつもしてきたし、赤字経営で調達に頼るやり方は性格的に向いていないのでしょぼい起業を選んでいた。

すでに選んでいたタイミングくらいでこの本を読んでいたのだが、まさに自分の考え方と似たようなことをわかりやすい言葉と、具体的な事例で説明しているこの本はとても自分にとって良い本だった。

そしてまた、自分と同じようなことを考えてすでに実行していて、自分より遥かに成果をあげているような先輩がいらっしゃった、ということを知ってさらに頑張らねばという思いを持てたことが、この本を読んで得た一番の経験値だと思う。